リビング学習で東大に合格!?

子どもの成績を伸ばしたい。
子どもの集中力を育てたい。

そんなときには、「リビング学習」が効果的かもしれません。テレビ東京の番組調査によると、東大生の半数近くの48.6%が子どもの頃リビングで勉強していたそうです。


百ます計算の陰山英男教授が勧めるリビング学習

「リビング学習」を勧めるのは、「百ます計算」の活用で知られる陰山英男教授です。陰山教授は「自室にこもって集中できるのは、大学受験に向かう時のような自立した年齢になってから。子どもは元々集中するのが難しく、家族と一緒の空間でリラックスするがゆえに集中できる」と説明しています。

静かな個室よりも生活音が適度に聞こえる環境の方が、脳が活発になり集中力が高まる効果もあります。また、将来的に社会に出た時、多くの社員が働く騒がしいオフィスで黙々と集中して作業が進められる集中力も養えると言われています。

ただ、陰山教授は食卓での勉強ではなく、リビングに学習机を設けるのがベストとも話しています。食卓で親と対面しながら勉強をすると、親の表情が気になってしまい勉強に集中できなくなるからとのこと。リビングといえどもある程度の距離はとって、勉強の環境を整えてあげることが大切だそうです。

リビング学習で親と子の絆を深める

建築家で学習塾を主宰する諸葛正弥さんは「孤独な環境で勉強しないことが大切」とリビング学習を評価しています。諸葛さんは長年学習塾を営み子どもたちと接する中で、親から理解されていないと感じる多くの子どもたちと出会ってきました。その原因の一つが、子ども部屋での「置き去り学習」です。

小さな部屋に何時間も閉じ込められて一人孤独に勉強するうち、親子の絶対的信頼感が薄らぐと感じるそうです。「子どもは親にかまってほしい気持ちがある。子ども部屋で勉強させる場合も、できればパソコンや学習参考書はリビングに置き、自然に家族がコミュニケーションを取れる工夫を」と話しています。このような観点からも、リビング学習は子どもを孤独から守り、勉強を通じた良い親子関係づくりの場になりえると言えるのではないでしょうか。

一工夫でリビングを快適な学習環境に

・勉強場所はダウンライトの下や持ち運びできる電気スタンドの下など、
   明るさにムラがない場所を選びましょう。

・食卓机を使う場合は、椅子に注意!正しい姿勢がとれるよう椅子だけは別で用意しましょう。

・親御さんも一緒に読書をするなど、子どもが集中しやすい環境をつくりましょう。

・子どもの真正面には座らずに斜め後ろから見守るくらいの距離を保ちましょう。

・時計は見やすい位置に置き、「●時までに終わらせよう!」など目標を持って学習を
 すすめましょう。

ご家庭状況や考え方によって、リビングの活用方法は色々です。

ピアホームでは、初めからリビング学習ができるスペースを設計に取り入れるなど、施主様のご意見を家づくりに反映しています。自由な発想で、ご家族の個性あふれる家づくりを楽しんでいただきたいと思います。