国産材を使って日本の森を守ろう!

国土の7割を森林が占めている日本。これは、フィンランド、スウェーデンに次第3位という数字。第二次世界大戦後、荒廃していた森林に約1000万haの人工林が造成され、当時「孫のために」と植えられた苗木が、今本格的な利用期にさしかかっています。
そんな時期にもかかわらず、実は、安いという理由で外国産木材を利用するケースが増え、日本の森が危機にさらされているようなのです。

日本の森を守るために私たちができることは何か。
今回は木造住宅と国産材の関係についてご紹介します。


林業の衰退で日本の森が危機に!

昭和39年、木材輸入が全面自由化となったことを皮切りに、外国産材の需要が高まり、輸入量が年々増大していきました。そして、昭和55年頃をピークに国産材の価格は落ち続け、日本の林業経営は苦しくなっていきます。

昭和30年には木材の自給率が9割以上であったものが、今では2割まで落ち込む始末。日本は国土面積の67%を森林が占める世界有数の森林大国です。しかしながら供給されている木材の8割は外国からの輸入に頼っているといういびつな現状になっています。その結果、日本の森林は充分な手入れがなされず、荒廃が目立つようになりました。荒廃した森林は台風等の被害を受けたり、大雨等によって土砂災害を起こすようになります。

さらに、二酸化炭素を吸収する働きも低下し、温暖化防止機能も低下します。この、日本の森の危機を救うためには、収穫期を迎えた森林を伐採し、新たに植え、育て、また伐採するというサイクルを繰り返す必要があります。そのためには国産材を積極的に使うことが大切です。そう、家を建てる時、国産材(地域産材)を使うことが日本の森を守ることに繋がっていくのです。

国産材(地域産材)を使うとこんないいことが!

  • 地球温暖化を防止します!
    一般的な木造2階建ての住宅を、全て欧州材を使用して建てた場合と、全て150km内程度の地域材で建てた場合では、木材の輸送過程で排出されるCO2が、約6,000kgも違います。これをガソリン消費量で換算してみると、約2,700ℓ 分。つまり、家1件を建てる際に、どこの産地の木材を使うかによって、輸送という私達には見えないところで、これだけ消費エネルギーが違ってきます。また、太く大きく元気に育った木は、痩せた木よりもたくさんの二酸化炭素を吸収し炭素を蓄えるため、地球温暖化防止にもつながります。

  • 森の動物たちを守ります!
    元気な森が維持されることは、動物たちにとっても良好な生息環境が保たれることになり、生態系の維持にも役立ちます。

  • 然災害を防ぎます!
    森のサイクルがしっかり行われている木々は、太陽の光をたくさんあび根も太く大きく育ちます。その根は大地をしっかりとつかみ、水分をたっぷり蓄えられるため、集中豪雨による土砂災害や洪水、地震などによる自然災害からも人々を守ってくれます。 

本来、日本の家屋は豊かな森の恵み(木材)を使いながら、木造の家を建ててきました。その土地で育った木材は、その土地の風土に適しているということ。その木材を使用して建てた住宅は、地域の気候・風土に合った家であるのです。

国産材を選ぶことは、日本の森を守るだけでなく、快適な住まいを手に入れることにもつながります。木造住宅でマイホームをお考えの際には、国産材の家を建てるのも一案です。豊中、箕面、池田など北摂での木造住宅のことならピアホームへ。皆さまの理想の住まいを一緒に実現していきましょう。

ピアホームの家|「ヒノキの香りが漂う家」 大阪府吹田市 木造軸組工法

奈良に直接足を運んで厳選した大きく厚みのある国産檜のカウンターのあるキッチン。檜のふんわりとした香りが家中に広がり、森林浴さながらの癒しを感じることができる住宅です。
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