住まいの地域性が面白い

北は北海道から南は沖縄まで、縦に長い日本列島は気候風土もさまざまで、住宅様式も土地土地によって違いがあります。寒冷地の雪対策や台風が多い地域の風よけなど、よくよく住宅を眺めてみると地域ごとに面白い工夫があって、よく考えられているなとうなるものも。今回は、そんな住まいの地域性をご紹介します。


北国の家

積雪量が多く、冬になると気温がマイナスになる北国では、さまざまな防寒対策が整備されています。まだ暖房などもなかった約5000年前の竪穴式住居跡では、土を一メートルほど掘ることで1年を通じてほぼ一定の温かさを保つ土床を整え、土の上に直に囲炉裏をつくり焚き火をすることで、土に熱を伝えて蓄熱暖房をしていたと考えられています。現在は、窓や扉を二重にしたり、工法により気密性を高めた家屋が多く、家の中はむしろ西日本の住宅よりも温かいという意見も。昔は積雪した雪が屋根から滑り落ちるように、傾斜の強い屋根が多く見られましたが、現在は雪下ろしや落雪による危険を回避するため、住宅の骨組みを強化した「無落雪」の屋根や室内の熱で雪が溶けるよう工夫された屋根なども見受けられます。

海に近い家

海に近い地域は、潮風によって外壁が汚れたり金属が錆びるため、昔から塩害に悩まされてきました。今は、建築技術も高まりさまざまな工夫を施した住宅が見られます。例えば、屋外のポストや塀には、金属製の素材は一切使わず木の板や潮風に強い樹木を採用したり、室内には、空調機器を備え付け潮風が運んできた湿気や塩の粒子、ほこりなどを24時間換気するほか、サンルームを設けて快適に室内干しができる空間を設置。外壁にはシリコンやフッ素塗料を使い耐久性を高め、自転車や遊具、車などを保管できる屋内のガレージを置くなど、快適に暮らせる工夫がたくさん施されています。

沖縄の家

年中温かな気候に恵まれた沖縄は独特の建築様式が見られます。琉球建築と呼ばれるこの様式は、台風に備え低めに構えた屋根と暴風を避けるために周囲をぐるりと囲んだ石垣が特徴です。シーサーなど魔除けや風水も取り入れられており、風通しがよく、直射日光を遮ったつくりになっています。また、那覇市内など沖縄の大都市では木造ではなく鉄筋コンクリートの家が多いのも沖縄の特徴の一つ。これは、戦争による木材不足と台風による被害縮小のためだと言われています。

いかがでしたか?環境的にもとても住みやすい北摂地域の住宅では、ご紹介したほどの地域性は見られませんが、北摂地域の中にも土地土地の地域性はありますので、よりその土地環境にあった住まいをピアホームではご提案させていただいています。吹田・豊中・池田・箕面で、環境にマッチした注文住宅を建てるならピアホームへぜひご相談ください。