美しいモノに会いに行こう!関西の名建築と紅葉めぐり

朝の冷え込みに冬の訪れを感じる頃、山や街の木々たちの紅葉も深まります。「いつもとは違う場所に行ってみたいな」なんて時は、ちょっと変わった紅葉狩りへ出かけてみませんか?歴史深い関西には、紅葉に負けないくらい美しい建築物がたくさんあります。紅く染まった木々と、名建築が折り重なる姿はまさに絶景。今回は、そんな名建築と紅葉の両方を楽しめる、関西のスポットをご紹介します。


ヴォーリズ建築(滋賀県近江八幡市)

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今も多くの人を魅了してやまない、ヴォーリズ建築。ウィリアム・メレル・ヴォーリズは、日本全国に数々の建築物を残しましたが、その中の20軒余りを一度に観ることができるのが、滋賀県の近江八幡市です。ヴォーリズも愛した、桜並木の紅葉が美しい八幡堀を散策しながら、旧八幡郵便局やヴォーリズ記念病院の礼拝堂などをめぐることができます。

 

橋本亭(大阪府箕面市)

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関西の紅葉の名所の一つ、箕面山。その滝道にあるのが、箕面市の景観重要建造物にも指定されている「橋本亭」です。明治時代の旅館を改修し、カフェとしてリニューアルした橋本亭の窓の外には、真っ赤に色づくもみじの姿が。箕面の滝までのおよそ片道1時間の滝道には、かつて温泉町として栄えた旅館が数件今も残り、ノスタルジック溢れる雰囲気の中紅葉狩りを楽しめます。

 

東福寺(京都市東山区)

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国宝や重要文化財が数多く残る京都の中でも、ひときわ紅葉が美しい場所として知られる、「東福寺」。もみじの海に飲まれるような感覚になるほど、180℃どこを見渡しても紅葉に染まる境内には、約2000本のもみじがあり、黄金色に輝く珍しい三ツ葉楓も。まるで映画の世界に迷い込んだような通天橋からの景色はまさに絶景です。広い境内には、国宝の三門をはじめ、数々の貴重な建築物もあり、紅葉と合わせて悠久の時を刻む建築美を観ることができます。

 

 <まとめ>

いかがでしたか?春の桜と並び、日本の四季を美しく彩る紅葉。紅葉狩りは、寒すぎることのない、行楽にぴったりな時期の風物詩として、ずっと人々に愛されてきました。そんな自然の絶景と同じように、名建築もまた、その美しさを後世に残したいという人の想いで継がれてきた命であることを思えば、二つが重なり合う姿は、単に美しいからというだけでなく、さまざまな想いがこみ上げてきます。2度と同じ景色には出会えない儚いものというのもまた、わびさびを感じますね。日本に住むからこそ味わえる、秋の絶景にぜひみなさまもお出かけください。