木造住宅って寿命が短い!?のウソホント

これまで2階建てが限界だと思われていた木造住宅ですが、構造技術などの発達で、木造のメリットを享受できる高層の建物も増えてきました。でも、そこで気になってくるのが、建物の寿命。木造は寿命が短いと思われがちですが、本当のところはいったいどうなのか、木造住宅の寿命をご紹介します。


世界最古の木造建築は日本にあり!

1993年に世界遺産登録もされた法隆寺の創建は、なんと1300年以上前。時代時代の宮大工たちが思いを引き継ぎ、今もなお訪れる人々を魅了し続けています。気の遠くなるような時間を経過してもなお在り続けるこの木造建築を見れば、「木造=寿命が短い」でないことは一目瞭然。ではなぜ木造住宅は寿命が短いと思われがちなのでしょうか。

・法定耐用年数が短く、経年で資産価値がどんどん下がるため、メンテナンスやリフォームされにくい

欧米では、住宅は経年すればするほど価値が高くなるのが一般的です。イギリスでは、幽霊が出る家の方が歴史的にも由緒があるなどとされ家賃が高いなど、経年=劣化と考える日本とは家に対する考え方がまったく逆です。日本は、国が定めた法定耐用年数が短く、まだまだ住み続けられる家であっても「20年経てば資産価値がなくなる」という考え方が広がり、寿命が短いと考えられる傾向にあります。

・法定耐用年数=建物の寿命ではない

国が定めた建築物の法定耐用年数は、構造によって定められています。

軽量鉄骨造  19

木造     22

鉄骨造    34

鉄筋コンクリート造 47

この数字を見ると、例えば木造であれば22年しか安全に暮らせない、といったイメージを持ってしまいますが、実はこの数字と建物の寿命はまったく関係ありません。あくまで資産価値(減価償却)の数字なのですが、この数字も木造住宅=寿命が短いと思われがちな理由の一つと言えるでしょう。

木造住宅も大切に長く住める

「法定耐用年数=寿命」ではないとう事実、お分かりいただけましたでしょうか? 1300年以上経った今も、法隆寺が現存できているのは、法隆寺に価値を見出した時代時代の宮大工たちが、素晴らしいその遺産を後世に残そうとメンテナンスや改修工事をしっかり行ってきた結果です。欧米では、この考え方が住宅にも根付いており、日本では限られた地域でしか見ることができない100年以上も前の古きよきまちなみをいたるところで見ることができます。

まとめ

いかがでしたか?ピアホームでは、そんな子や孫へと伝えたくなる、素敵な住まいのご提案もしています。吹田・豊中・池田・箕面で、注文住宅を建てるならピアホームへ。お気軽にお問合せください。