今年の春は、観光列車で貴重な木造駅舎を見に行こう!

街の様子が刻々と変わりゆく中で、明治、大正、昭和の匂いを色濃く残す、貴重な木造駅舎。まるでタイムスリップしたかのようなノスタルジーな世界を求めて、海外からも観光客が訪れています。この春は、そんな木造駅舎を見に、観光列車の旅に出かけませんか? SLの汽笛や煙の匂い、おいしい駅弁、車内から見るパノラマビュー、建築ファンや鉄道ファンならずとも、きっと思い出深い旅になると思います。


映画のようなワンシーンが撮れる「JR肥薩線 白石駅」に、「SL人吉号」でGO

JR肥薩線は、建設当時のレトロな駅舎や鉄橋が数多く残る路線として、建築や鉄道ファンから親しまれています。中でも白石駅は、立派な瓦ぶきの木造駅舎と熊本から人吉までを走る「SL人吉号」を一緒に撮影できる穴場スポットです。「SL人吉号」の車内にある展望ラウンジやミュージアムを楽しんだり、各駅で木造建築を堪能したり、駅弁を味わったりとお楽しみもいっぱいです。

※運行日や詳細は、JR九州のHPをご確認下さい。

三角屋根が可愛い「JR久大本線 豊後森(ぶんごもり)駅」に、「特急ゆふいんの森」でGO

今もたくさんの乗降客で賑わう、大分県玖珠町の中心駅。絵本の中に出てくるような三角屋根が特徴的です。駅の近くには、西日本最大級の鉄道遺産とも呼ばれる「豊後森機関庫」があり、昔懐かしい扇型の機関庫を見ることができます。そしてこの路線を走るのが、温泉リゾート由布院の魅力を凝縮した「特急ゆふいんの森号」。セレブ感満載な車内では、ミシュランを獲得した名店のお弁当など、おいしいグルメもいただけます。

 ※運行日や詳細は、JR九州のHPをご確認下さい。

まさに秘境駅「JR土讃線 坪尻駅」に、「アンパンマントロッコ」でGO

徳島県にある、秘境駅。深い谷底に位置するため、周りにあるのはトンネルと自然だけというまさに陸の孤島です。こちらの駅舎は昭和4年に信号所として設置された木造駅舎で、昭和の古きよき面影を今に残しています。この路線を走っているのが、アンパンマン列車「アンパンマントロッコ」です。車内もアンパンマン一色。楽しいしかけもいっぱいあり、家族連れでいつも賑わっています。

※運行日や詳細は、JR四国のHPをご確認下さい。

国の登録有形文化財「わたらせ渓谷鐡道 上神梅(かみかんばい)駅」に、「トロッコわたらせ渓谷号」でGO

群馬県みどり市にある古い木造駅舎。駅舎はプラットホームとともに、国の登録有形文化財に指定されています。大正元年に竣工した当時の姿を今に見ることができ、ドラマや映画のロケ地としても使用されています。この駅を通るわたらせ渓谷鐡道の人気観光列車「トロッコわたらせ渓谷号」もノスタルジーな雰囲気。トンネル内ではイルミネーションも点灯され、デートにもおすすめです。

※運行日や詳細は、わたらせ渓谷鐡道のHPをご確認下さい。

まとめ

いかがでしたか?古きよき時代の木造駅舎には、大工の匠の技を見ることもできます。列車の旅を楽しみながら、当時の大工たちの仕事ぶりにもぜひ想いを馳せてみてくださいね。