昔は、暖房、照明、調理と何役も担っていた薪ストーブ。心地のいい炎のゆらめきには、「1/fゆらぎ」のリラックス効果もあると言われていて、パチパチというどこか懐かしい音とともに癒されます。煙の関係から一般的につけられることの少なかった薪ストーブですが、実はずっと静かなブームが続いています。各メーカーがしのぎを削り、少煙化、無煙化の商品が増えてきたのもその理由の一つ。
そこで今回は、あたたまるだけでなく、料理にも使える薪ストーブの魅力をご紹介します。

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薪ストーブの包み込むようなやわらかなあたたかさは輻射熱

薪ストーブは、薪が燃やされた時の熱が強い赤外線を放ち、空気や人、家具などに直接届きます。輻射熱と呼ばれるこの熱は、届いた場所に留まる性質があるため、壁や家具からも熱が放出され、薪ストーブを切ったあとも、やさしく部屋全体をあたためます。薪ストーブにはこの輻射式と呼ばれるものと、空気の流れを利用し空気をあたためる対流式と呼ばれるもの、また、二つが合わさったものがあります。どのタイプもじんわりやわらかく部屋をあたためるため、体の芯からぬくもります。

あたたまるだけじゃもったいない！薪ストーブは最高の調理機器

薪ストーブは、煮る、焼く、炒める、蒸す、揚げるなど実はなんでもできる調理機器。アウトドアでよく使われるダッチオーブンを使った煮込み料理をはじめ、五徳を利用したピザやたこ焼きだってできるんです。特におすすめなのが、煮込み料理。赤外線の効果で、食材にゆっくり火が通り、シチューやおでんなど、冬ならではの料理が軒並み美味しくなります。あまりの美味しさから、中には、夏にエアコンをつけながら薪ストーブで煮込み料理をする強者もいるとか。それほど、薪ストーブでつくる料理は、おいしくなるんです。

薪ストーブでつくれば、こんな料理も絶品に！

・煮る　　シチュー、おでん、カレー
・焼く　　ピザ、焼き芋、たこ焼き、アップルパイ、パン、バーベキュー料理
・炒める　季節の野菜炒め、焼きそば、ピラフ
・蒸す　　ふかし芋、魚介の酒蒸し、プリン
・揚げる　天ぷら、唐揚げ、アヒージョ

など

薪ストーブは、住環境に適したものを選ぼう

煙が少ないものが開発されるなど、薪ストーブも日々進化しています。アメリカ製やヨーロッパ製、日本製など、デザインや性能もさまざまです。ご近所との距離やあたたまりやすさ、薪の燃焼時間など、自宅の住環境や好みに合わせて最適なものを選びましょう。

まとめ

いかがでしたか？薪ストーブは、薪を用意したり、火にくべたりと手間がかかるイメージがありますよね。その手間こそが薪ストーブを楽しむ醍醐味ですが、もう少し簡単に暖炉を楽しむならペレットストーブもあります。それぞれの長所を見比べながら、選んでみてくださいね。
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