日本各地に残る、願いがこもった「家守り」

初詣の縁起物とし持ち帰る人も多い破魔矢には、「魔を射り破る」という魔除けの願いが込められてることをご存知でしょうか。そんな破魔矢以外にも日本には古くから災いや魔物を家に持ち込まないよう、軒先や玄関に飾られてきた家守り」多く残っています。動物を象った可愛らしいものから、おののく形相のものなど、姿かたちは違えど、その土地の人々が家族の幸せを願い、家に飾った家守り。みなさんの家にずっとあるあの変わった置物も、実は家守りなのかもしれません


古くから伝わる日本の家守りをいくつかご紹介します。

身代わり猿(奈良県)

昔懐かしい風情が残る人気の観光スポット「ならまち」。このまちの家々の軒先には、赤い人形が吊り下げられています。これは、「庚申(こうしん)さん」とよばれる青面(しょうめん)金剛像の使いの猿を象ったお守りで、古くから災厄を代わりに受けてくださる「身代わり猿」として大切にされてきました。背中に願いを書いて吊るすと成就するともいわれています。

鍾馗(しょうき)さん(京都

京都の中心部、いわゆる碁盤の目のあたりにあるお家の屋根に鎮座している「鍾馗さん」。30cmほどの瓦でつくられた人形は鬼も逃げ出す形相で、病気や火災から家を守ると、かつてはほとんどの家に飾られていたそうです。お顔やポーズもそれぞれでユニーク。今は少なくなったものの、鍾馗さん目当てにまち歩きをするマニアもいるとか。

スイジ貝(沖縄県)

魔除けといえばシーサーが有名な沖縄県ですが、このスイジ貝もまた古くから伝わる家守りの一つ。六本の突起がある、見た目がいかにもいかついこのスイジ貝は、吊るす場所によってさまざまな難を避けることができるといわれています。台所では火災除けに、豚小屋などでは疫病除けに、玄関や軒先では魔除けとして飾られるそうです

●赤べこ(福島県)

島県会津若松市の郷土玩具「赤べこ」。赤く塗られた牛の張り子人形で、顔をちょんとさわると上下にゆらゆら動く姿が可愛らしく、海外でも人気です。古くは、厄除牛」「幸運牛とも呼ばれていて、魔除けや疫病除けとして地元の人々に愛されてきました。今でも、子どもの誕生祝いやお見舞いとして、願いを込めてるそうです。

まとめ

いかがでしたか?2021年の干支は「丑」!縁起をかついで、赤べこを飾ってみるのもいいですね。日本各地にある「家守り」、ぜひみなさんも地元の家守りを探してみてくださいね。
吹田・豊中・池田・箕面で、家族が安心して住める木造住宅を建てるならピアホーム建設へ。ぜひ一度ご相談ください。