スギだけじゃない!木造住宅を裏で支える木材たち

住宅建築では、スギやヒノキだけでなく適材適所にさまざまな木が使われていることをご存知でしょうか?腐りにくく耐久性にすぐれた木、圧縮に強い木、加工しやすい木など、日本では昔から、木の種類ごとの特性をうまく使い分けながら、木造住宅を建ててきました。そこで今回は、木造住宅に使われている木の中でも、屋根裏や床下、壁の裏側など、一度家が建ってしまうと普段はなかなか見ることのできない、家を裏方で支える木材たちをご紹介します。


桧(ヒノキ)

木造建築といえば、ヒノキ。弾力性、耐久性、耐湿性、耐水性、保存性など、すべての面にすぐれたトップオブトップと呼ぶべき木材。加工もしやすく、見た目も香りもすばらしいため、寺社建築をはじめ高級建材として使われてきました。コストの問題から、一般的な住宅でふんだんに使われることは稀ですが、土台や通し柱などでよく使用されています。

杉(スギ)

日本の木造建築において、一番使われている木材。ヒノキほどの材質ではないもののリーズナブルで、コストパフォーマンスは抜群。加工もしやすく穏やかでやさしい香りも人気です。柱や筋違い、外壁(焼杉)などで使われるほか、質感が柔らかく転倒してもケガをしにくいため、小さな子どもや高齢者、ペットなどがいるお家のフローリングにもおすすめです。

 ■栂(ツガ)

住宅建材用の良質なものは、ヒノキよりも高値がつくこともある木材。主に土台や柱、建具などに使われています。

赤松(アカマツ)

圧縮力や引張力に強く、主に梁や桁(けた)など、水平材に使われます。その強度たるや、鉄やコンクリート以上なのだとか。土の中でも腐りにくく、土中杭として利用されることもあります。

集成材

複数の板を接着剤で貼り合わせてつくる、人工木材。住宅用の集成材は、厳格な規格と検査基準をもとに品質管理され、強度と安全性が高くリーズナブル。一般的な木造住宅の柱や梁などで広く使用されています。

<まとめ>

いかがでしたか?今回ご紹介した以外にも、聞き馴染みのある、栗(クリ)や桧葉(ヒバ)といった木も住宅建材として利用されています。木造の家に入ると、どこからともなく木のいい香りがしてきますが、ヒノキやスギ、アカマツなど、実は色々な木の香りが合わさったものなのです。もし、床下や天井をのぞく機会があれば、どのような木が使われているのか、ぜひチェックしてみてくださいね。吹田・豊中・池田・箕面で、木材にもこだわった木造住宅を建てるならピアホーム建設へ。完成住宅見学会では、木の香りも体験いただけます。