夏の湿気を和らげる、調湿建材を活用しよう

日本のジメジメと蒸し暑い夏に不快なものといえば、湿気。初夏の爽やかな空気はどこへやら、梅雨がはじまると肌にまとわりつくような湿気に悩まされます。そのため、日本の家屋では、古来より漆喰など調湿効果のある天然素材が使われてきましたが、いま、その機能性建材がどんどん進化しているのです。そこで今回は、夏でもカラッと快適に過ごせる、いまどきの調湿建材をご紹介します。


 

日本の夏はなぜ蒸し暑い?

周囲を海に囲まれた日本は、海洋性気候の影響を受けやすい地理的条件が整っています。そのため、海から湿った風が吹き込みやすく、しかも高い山も多いため、発生した湿気が停滞し、蒸しかえるような暑さが続くといわれています。よって日本家屋には古来より、風通しをよくしたり、調湿効果のある漆喰や畳などを用いたり、冬よりも夏の蒸し暑さを凌ぐ工夫が施されてきました。

 

いまどきの調湿建材がすごい!

日本は夏の湿気もさることながら、冬の乾燥もひどく、吸湿と放湿両方を兼ね備えた建材の開発が進められてきました。しかも、消臭や抗ウイルス、抗アレルギーといった機能もついた、いまどきの調湿建材をご紹介します。

 

  • パネルタイプの調湿建材

大掛かりなリフォームをせずに、絵画を飾るように壁にとりつけるだけで調湿効果やそのほか機能性効果をはっきする調湿建材。色味や柄も多種多様で部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

例:エコカラットプラス(LIXIL)など

 

  • 壁材タイプの調湿建材

ビニールクロスの代わりやクロスの上から施工することで、調湿効果を得られる壁材タイプの調湿建材。天然木材を利用したものもあり、リビングの一部や寝室のベッドの背面などに貼ることで、バイカラーが際立つお部屋のアクセントにも使えます。

例:さらりあ~と(大建工業)、クールジャパン(朝日ウッドテック)

 

  • 塗り壁、ペイントタイプの調湿建材

日本古来から伝わる漆喰のような、天然の泥やカルシウム、ゼオライトなどを使った塗り壁タイプや珪藻土をローラーで塗れるペイントタイプの調湿建材です。抗ウイルスや抗菌性があるものもあり、DIYにもむいています。

例:アレスシックイ(関西ペイント)

 

いかがでしたか?夏の海外を旅すると、同じ気温でもいかに日本の夏が過ごしにくいか肌で感じたことがある人も多いのではないでしょうか。せめて家の中だけでも快適に過ごしたい。そんな想いが形となったのがいまどきの調湿建材です。大掛かりなリフォームでなくても施工できるものもあるので、ぜひ活用してみてくださいね。
ただし、DIYをする際は、塗りの厚さなどにより調湿効果に差が出ることもあるため、説明書などをしっかり読んで施工しましょう。
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