関西の素敵な木造ビルを見に行こう!

鉄筋コンクリートの台頭以来、ビルや大型商業施設といった大きな建築物で木造を見かけることはほとんどありませんでした。でもここ数年、木造建築による大型ビルが誕生しているのをご存知ですか。周りのビルからは明らかに異彩を放ち、大きなビルなのになぜだかほっとしてついつい見とれてしまう。そんな、関西圏の素敵な木造ビルをご紹介します。


国内初の耐火木造オフィスビル「大阪木材仲買会館」

大阪市西区の南堀江に、前を通れば足を止めずにはいられない素敵な木造建築があります。その名も「大阪木材仲買会館」。国土交通省が補助を行う「木のまち整備促進事業」に採択され、大規模建築物の木造化・木質化を実現する木造化ビルのモデルとなっている建物です。弧を描くような曲線が取り込まれたデザインが見事で、夏の陽射しをよけ冬の温かな太陽の光を取り込むひさしの美しさが際立ちます。内装もいたるところに工夫がほどこされ、職人さんの技を見ることができます。昼間も堪能できますが、夜には室内の明りが外観にこぼれ幻想的な雰囲気に。さまざまな視点から楽しむことができる木造のオフィスビルです。

住所 大阪府大阪市西区南堀江4-18-10
開館時間 9:00~17:00 ※要予約
休館日 土、日、祝日(但し、相談可)、夏期、年末年始
入館料 無料
問合せ 大阪木材仲買協同組合事務局 06-6538-2351

参考URL:http://www.mokuzai-nakagai.com/

「CLT」が可能にした5階建て木造建築ビル
「Fellow Ship Center(フェローシップセンター)」

CLTとは、複数のひき板を特殊加工で接着させた厚みのある大きな板のこと。すでに海外ではこの板を使った木造の高層ビルが建築され話題を呼んでいますが、いよいよ日本にもその波がやってきています。奈良県の障がい者支援施設として建てられ、2016年のウッドデザイン賞も受賞したこの建物は、1階がRC構造でその上の4階部分が木造建築された5階建て。実際には超高層ビルも建築可能と言われている技術ではありますが、建築基準法の関係で5階にとどめられました。CLTに使われた木材は十津川村のスギ材で、まさに奈良産といった感じ。やはり、ぱっと目をひくのが外観。今にも木の香りがしてきそうな温もりのある木が建物を囲み、居心地の良さを感じます。もちろん内装にもスギや檜がたっぷりとあしらわれ、ここで働く方々に癒しをもたらしています。

住所 奈良県奈良市大宮町3-5-41
見学申し込み 社会福祉法人ぷろぼの
HPより要申し込み http://probono.vport.org/

参考URL:http://probono.vport.org/ぷろぼの福祉ビルについて/

関西発の木造中高層大型商業ビル「SUBACO(巣箱)」」

京都府向日市にある阪急洛西口駅前に、2016年の秋にオープンした木造中高層大型商業ビル「SUBACO(巣箱)」。地域の中小工務店が「2×4(ツーバイフォー)工法」を使い、鉄筋コンクリートに負けない高い耐震性と耐火性を兼ね備えたビルを建築しました。2階~5階部分は全て木造で、建材には国産材及び地域産材が活用されています。外観デザインにも木があしらわれ、大型商業ビルでありながらほっこり癒される雰囲気に仕上がっています。

住所 京都府向日市寺戸町七ノ坪141、142
お問い合わせ 株式会社リヴ 075-924-0211

参考URL:
https://liv-r.co.jp/
https://www.atpress.ne.jp/news/111635

いかがでしたか?木造では大型建築物は不可能だと思われていた時代は過ぎ去り、技術の発展によって、世界では超高層ビルの建設計画も立てられるまでになっています。もちろんこうした技術は今後木造住宅にも取り入れられ、より安全で安心な住宅が建てられることになるでしょう。今回ご紹介した建物は、当日では中に入れない場合もあるので問い合わせてからお出かけください。吹田・豊中・池田・箕面で安心・安全な木造住宅を建てるならピアホームへ。知識豊富な木造住宅のプロが、どんなご質問にも真摯にお応えいたします。