日本人が癒しを感じる住宅とは?古き良き木造建築にみる、設計アイデア

木造住宅のマイホームに住むと、建てたのはもう10年も前なのに、時折木の匂いがふわりと香ることがあります。なんだか懐かしいような心落ち着くような癒しの香り。そもそも家は自分らしくいられる空間ではありますが、このように木造住宅は日本人にとっての「癒しの場」となる要素をたくさん取り入れやすい建築様式なのです。そこで今回は、日本人が癒しを感じる住宅の特徴と設計のアイデアをご紹介します。

寺社仏閣を訪れた時の感覚がヒントになる

日本の代表的な木造建築といえば、寺社仏閣。ふんだんに木が用いられ、目や鼻、耳などを激しく刺激するものは一切なく、やさしい木やい草の香りが漂い、軒や障子を通した光が柔らかく室内を照らしています。寺社仏閣に限らず、例えば古民家など古き良き住宅を訪れたとき、みなさんの中にはどんな感覚が生まれますか?これこそが、日本人の中に刻まれている癒しの感覚です。その感覚を呼び覚ます要素をマイホームに取り入れれば、現代でも癒し溢れる住まいを建てることができるのです。

古き良き木造建築に見る癒しの要素とは?

【素材的要素】

五感にやさしい自然素材がふんだんに使われていて、その素材が調湿作用も担っている。

・壁材 木、漆喰、珪藻土、火山灰など

・床材 無垢のフローリング、畳など

・その他 障子、襖など

 

【光的要素】

・軒を使い、寒い冬は日の光を取り入れ、夏は遮るなど自然な形で光を調節している。

・障子を通すことで、太陽の光を間接照明のように柔らかく空間に取り入れている。

 

【空間的要素】

・大きな窓や開放的な空間など、解放感のある間取り。

・坪庭や中庭など、小さなプライベート空間がある。

 

このように、情報や刺激的な色味の多い外とは逆に、五感にやさしく解放感を感じながらも、小さくおこもりもできるような場所もある住宅が、日本人が癒しを感じやすいマイホームと言えそうです。

現代の木造住宅で最高に癒されるマイホームを建てるなら

予算と相談しながら、取り入れやすい癒しのアイデアをご紹介します。

■木の香りを意識的に増やす

ヒノキやスギなどから発せられるフィトンチッドと呼ばれる物質は、自律神経を安定させたり、心拍数や血圧を下げる効果があることでも知られる癒しの香りです。無垢のフローリング、無垢の壁材、ヒノキ風呂などがおすすめです。

 

光や音を調節する

寺社仏閣や古民家で感じる癒しの一つが静寂。断熱材や二重窓など現代の建材を使えば、住宅密集地でも外からの音を遮ることは可能です。また、障子やレースのカーテン、間接照明などを用いて光も調整することで、癒しの空間をつくることができます。

 

窓辺に畳を使ったヌックをつくる

小さな畳の香りと感触に癒される居心地のよいプライベート空間をつくることによって、一人静かに過ごせる時間を確保することができます。

 

坪庭や中庭で四季を取り入れる

日本を語るうえで外せないのが、四季折々の自然美。四季の移ろいを五感で楽しめるちょっとした空間をつくることで、忙しい毎日からそっと抜け出す時間をつくることができます。

 

いかがでしたか?日々大量の情報にさらされながら忙しなく生きていると、自分がいったい何に喜び、本当はどう在りたいのか、感じる間もなくモヤモヤとした時間だけが過ぎてしまいます。そんな時にこそ必要なのが、本当の自分をふと思い出させてくれる癒しの空間であり時間です。日本人特有の心落ち着く要素を取り入れたマイホームは、きっとあなたの人生を豊かなものにしてくれますよ。

吹田・豊中・池田・箕面でほっと癒される木造住宅を建てるならピアホーム建設へ。あなただけの癒しの空間を一緒につくりましょう。